日本で最も早い演能。1月「元朝能 翁」

元朝能「翁」と篠山の能の歴史

毎年1月1日、元日の午前0時20分頃、日本で一番早い能舞台が始まります。春日神社(黒岡)の能舞台で開かれる、元朝能「翁」です。春の「篠山春日能」、秋の「丹波夜能(現在は休演中)」と併せて「丹波三大能」と呼ばれています。

春日神社(黒岡)は、奈良の春日大社から神様を分けてきて祀っている神社です。国指定重要文化財となっている能舞台は明治6(1861)年、能楽を好んだ篠山藩主(領主)・青山忠良公の寄進により建立されたもの。忠良公は江戸幕府の役職である老中を務めた後、江戸城にあった能舞台をイメージして、趣味趣向を取り入れた能舞台の建立にあたったとか。能舞台には、床下に日本六古窯のひとつである丹波焼の大甕が7つも設置されています。これは能の見どころとなる、演者が床板を踏む音をより反響させるための工夫です。

ユーモラスで幻想的、元朝能「翁」の舞

日本の伝統芸能「能」。優美な音曲とともに、日本伝統の衣装を身にまとった演者が舞を舞う、幻想的な舞台芸術です。

春日神社能舞台では、明治時代(1868~1912年)ころから一時は能会が催されなくなりました。復活したのは1973年のこと。有志の力が集まり、篠山伝統の春日能は息を吹き返したのです。

「翁」は、能の他の演目と比べひときわ神聖でユニークです。演者は老体の神とされる翁の面を着けて、天下泰平や国土安穏、五穀豊穣を祈り舞うのです。

独特の張りつめた緊張感の中、清らかな新年の空気に包まれて、伝統の風物詩を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

インフォメーション・MAP

名称:元朝能「翁」
住所:篠山市黒岡75 春日神社
TEL:079-552-0758(篠山市商工会)079-506-1535(丹波篠山観光協会)
URL:http://tourism.sasayama.jp/rekishi/post-39.html 
アクセス:JR福知山線「篠山口」駅下車、神姫グリーンバス篠山営業所行「春日神社前」下車すぐ
開催日時:1月1日 0:20
料金:無料