強いねばりと栄養価の高さが自慢!丹波の「山の芋」

丹波篠山の気候が作る名物「山の芋」

「とろろ汁」や「麦とろごはん」で有名な、丹波の「山の芋」。丹波篠山で「山の芋」が栽培されるようになったのは、江戸時代(1603~1868年)の初め頃と言われています。当時、旧篠山藩の農民は米を作り、年貢として藩主(領主)へ納めていましたが、米が不作だったある年、主食として山の芋を食べたのが始まりだとか。そして山の芋の生育には、篠山の気候がよく合います。夏の気温上昇、適度な雨量、秋冬の気温低下と深い霧、これら盆地の気候がおいしい山の芋を育てています。

また山の芋は「親孝行芋」とも呼ばれています。他の芋と違い、種芋の下に芋がひとつだけ成るタイプの山の芋。「親をかつぐ芋」とされ、お正月や結婚式などのお祝い事にも使われる食材となっています。

篠山名物「とろろ汁」を食べてみよう

山の芋の成分は、植物タンパク質と消化酵素を多く含むことから、生で食べても消化不良にならず、強壮、疲労回復、高血圧防止にもおすすめの食材とされています。皮をむくと純白できめ細やか、擦りおろすと他にはない強いねばりが出てきます。そのねばりは和菓子店でも評価され、和菓子づくりにも愛用されているそうです。

地元では「とろろ汁」が定番。ご飯にかけて食べると、どこか懐かしい味わいです。だし汁と卵、調味料などで山の芋を溶いてごはんと食す「麦とめしとろろ」や、もち米、鶏肉と一緒に炊く「山の芋ごはん」も絶品です。他にも酢の物やお好み焼き、天ぷら、和菓子のカルカンなど、いろいろな料理で食べられています。